赤い屋根の家、ではなく駅舎です。【鳥居本駅】

ローカル鉄道・ローカル線
夕日を背に、年季の入った赤い屋根は雪を乗せていた。
今回は、近江鉄道の本線の駅、鳥居本駅を紹介します。
JRからも近いので、この駅だけ訪れるのもアリですね。レトロな駅舎が好きだという方は必見ですよ。

アクセス

鳥居本駅、見つかりましたか?
この路線図の北の方、JR彦根駅から近江鉄道の米原方面に乗り換えてすぐです。
JR琵琶湖線を乗り鉄したときには、「米原ー彦根」だけでもガチャコンを味わうのもアリかもしれませんね。

歴史

駅舎入り口には、立札が。

築何年?

近江鉄道が米原駅ー彦根駅間を開業したのは、遡ること約90年。
1931年(昭和6年)の開業と同時に、鳥居本駅は開設されました。
その後、建て替えをしているようですが、建築様式は初代のものを継承しています。
前回紹介した新八日市駅は1913年開業なので、鳥居本駅は新八日市駅の後輩。
ですが、どちらも負けないレトロさですね。
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登録有形文化遺産

鳥居本駅は、2013年に登録有形文化遺産に認定されています。
以前記事にした比叡山の坂本ケーブルの坂本駅舎と延暦寺駅舎も、登録有形文化遺産です。
滋賀県の登録有形文化遺産は491件もあり、全国7位のようですね。

建築としての特徴

最近、鉄道熱が加速しているからか、本業の建築学生であることを忘れかけるのですが(笑)
やっぱり、駅舎の設計を将来やってみたいとも感じます。
今残っている駅舎を残していきたい、そんな風にも考えますね。
ここでは、駅舎の特徴を2つ、とりあげてみました。

腰折れ屋根

夕方に撮ったので色が分かりづらいですが、赤い洋式瓦の屋根を見てください。
一般的なのは、単純な三角屋根ですが…
この屋根は、上から下にかけて見たときに途中から傾斜が急になっていますよね。
雪が途中から無くなっていることからも、傾斜の違いがわかります。
これは「腰折れ屋根」、別名は「ギャンブレル屋根」です。
ヨーロッパから18世紀にアメリカへと伝承されたスタイルです。
日本ではこの形が将棋の駒に似ていることから、「駒形切妻屋根」とも言われます。
(切妻屋根は、最も単純な屋根のことです。)
調べてみると、「マンサード屋根」も非常に似た形をしています。
調べてみると、両者は混同されて呼ばれているケースが多いようです。
しかも、鳥居本駅の側面を見てみると、両方の要素があるようにも見えます。
(下手ですがご容赦ください。)
ギャンブレル屋根やマンサード屋根は、もちろんデザイン的な要素でもありますが、
通常の住宅の場合は、てっぺんの傾斜を緩やかにすることで出来る空間が、屋根裏部屋のスペースとなります。
また、1階の天井を高くなるので広々とした空間を造ることができます。
鳥居本駅も、この屋根の下にいくと普通とは違う空間に感じます。
建物のトータルの高さは低くなっているのに、ドーム状になっていることで開放的に感じられます。

アーチが用いられたデザイン

入り口や窓は、上部がアーチ状になっていて、よりヨーロッパの建築を彷彿とさせますね。
全ての窓がアーチ状なのではなく、バランスよくアーチが組み込まれています。
リズム感というか、メリハリがあるように感じ取れます。
窓枠も細い格子が入っていて、意匠にこだわりを感じます。
白を基調とした壁面。
窓枠や天井板などは明るいグレー~水色のような色合い。
こういう雰囲気、好きですね。
色合いは北欧風?
夕方に行ったので若干不気味でしたが(笑)

しっかりスロープがあった

これは駅舎とは関係ないのですが…
なんとも不気味な看板に「こっち」って赤い文字で書いてあったので、ちょっとびっくりしました。
「車いす利用者はこっち」ということで、しっかりホームへ向かうスロープがありました。

撮影スポット

利用者が少ない駅ではありますが、通学通勤で利用されていると思われる駐輪場がありました。
駐輪場と線路内の区別がつかないぐらいに雪は積もっていましたし、柵なども無かったので注意が必要です。
米原方面の電車の待ち時間で、撮影しました。
もっと上手くなりたいです。

ホーム待合スペースの小屋

ホームにある待合室。
めっちゃ寒かったですが、これも冬のローカル線めぐりの醍醐味ですね(笑)

まとめ

今回は、2月18日近江鉄道乗り鉄の旅、鳥居本駅の紹介でした。
近江八幡からやってきて、スタンプを押したり気になる駅で下車していたら、鳥居本でしっかり日が暮れました(笑)
寝坊した自分が悪いんですけどね。

では(ㆁωㆁ*)/

こういうの見ると、トイレ行きたくなりません?

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