駅舎好きは必ず降りて。【新八日市駅】

駅舎・駅情報

100年以上、近江の鉄道を見守り続け、人々に愛されてきたのであろう佇まい。

期待を裏切らない、ホームの直角ベンチ。

 

雪がしんしんと降る中の近江鉄道日帰り旅。

30分の電車待ち時間で新八日市駅を堪能しました。

今回は、新八日市駅の歴史と、下車をおすすめする理由をまとめました。

 

控えめに言って最高です。ローカル線がさらに大好きになりました。

近江鉄道に乗ったら、絶対降りてください。絶対ですよ。

場所

(引用 Google Map)

近江鉄道八日市線(万葉あかね線)の駅で、JRからなら近江八幡駅からのアクセスが一番近いです。

八日市駅は近江鉄道の心臓のような駅ですが、そのひとつ前の駅ですね。

 

歴史

元々は湖南鉄道・八日市口駅として1913(大正2)に開業しました。

始めは湖南鉄道の本社として使われていたようです。当時は終着駅だったんですね。

1919(大正8)に現在の駅名となり、その3年後の1922年(大正11年)に現在の駅舎が施工されました。

つまり丁度今年で100歳です。

 

この駅舎を所有する鉄道会社は、

湖南鉄道→琵琶湖鉄道汽船(京阪電気鉄道の前身)→八日市鉄道→近江鉄道

と変わっていきました。

100年の歴史の中で、徐々に合併していったんですね。

 

あとから近江鉄道本線の八日市駅と繋がったため、「新」八日市駅なのに八日市駅より駅舎の年齢的には大先輩になったということです。

そう考えると面白いですね。

 

建築としての魅力

筆者は何を隠そう、建築学生なのです。

駅舎を全体的に見るだけでなく、柱や梁、壁、床、窓など隅々まで楽しんできました。

 

さすが、大正時代の木造建築。レトロなデザインで大正ロマンを感じさせます。

入り口部分の屋根は、どこか上品な雰囲気を放ち、駅の利用客や近江鉄道の車両に馴染むような控えめさもあります。

今は使われていない2階部分が、小さくて背の高い直方体の形を造り出しています。

 

そして、屋根部分は瓦。

このような和洋折衷なデザインが当時ブームだったんですね。

 

優しいパステル調の優しいグリーン、横に板を貼った外壁は、青空にも雪空にも似合いそう。

外壁面は少し傷んでいますが、この古き良き色調をこれからも残してほしい。

 

筆者は、こういうツタに覆われている洋風建築を写真集で見るのが幼い頃から好きでした。

窓枠が小さな正方形なのも、たまらないですね。素晴らしいです。

窓の全体的な形が縦に長い長方形なのも、洋を感じさせる格好良いデザインです。

窓ガラスが一部割れてしまっていますね…

 

この部分を見ると、正面入り口の屋根は比較的新しいのでは?と感じたのですが、どうなのでしょうか。

雨風に当たりにくい部分なので、そう見えるのでしょうか…?

塗り替えなどは行っているような気がします。

 

 

この美しい駅舎を、そのままのかたちで後世へ残していきたいですね。

耐震工事などを施す必要もありますが、この駅舎自体を取り壊すということだけはして欲しくないです。

 

個人的に好きなポイント3つ

新八日市駅で気になったところをピックアップ!

直角の椅子

近江鉄道ではこの背もたれ直角の木製ベンチに座ることができます。

新八日市駅にもホームにありました。

ぜひ座って、おしりで近江鉄道を感じてください()

 トイレ

入ってはいないんですが、ホームの隅っこにトイレがあります。

ちょっとびっくりしましたね。

小さな小屋があるなと思ったら…

 

入っとけば良かった。

これを書いている今、気になって仕方ないです(笑)

 待合スペースの長ベンチ

このベンチに座って寒い中、電車の時間まで待っていました。

こういう古びた雰囲気って、時間が造り出すものだと思うんですよ。

造ろうと思って造るのではなく。

筆者はこういう時間が造りだした建築や家具が大好きです。

また座りに行こう。

まとめ

魅力しかない新八日市駅の紹介でした。

自販機もありますし、冬はあたたかい飲み物を買って、ゆっくりこの駅舎も味わってみては?

 近江鉄道の八日市線に乗ったのなら、降りて損はありません。

美しい100歳の駅舎に、また会いにこう。

では(ㆁωㆁ*)/
…ホーム側から見ると表情が一気に変わりますね。

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