金泉と銀泉、2種の湯をもつ有馬温泉。
今回は、有馬温泉にある3つの日帰り温泉「金の湯」「銀の湯」「太閤の湯」をそれぞれ満喫してきたので、基本的な情報と、魅力や注意点を比較していこうと思います。
高級ホテルや旅館が多い有馬温泉街ですが、日帰り温泉の中でも特に金の湯と銀の湯はリーズナブルな価格で楽しめます。今回の旅では1日目の晩に「太閤の湯」、銀の湯のすぐ近くの「ホテル モルゲンロート」に宿泊して次の日の午前に「銀の湯」、午後に「金の湯」と入りつくしてきました。
シャンプーやリンスなどの備え付けがあるかどうかや、注目ポイントなどもまとめています。
有馬温泉にお出かけする際は参考にしてくださいね。それではいってみましょう!
金の湯

坂を上ると見えてくる立派なたたずまいの温泉です。館内もとてもきれいで、休憩スペースも広々としています。
まさにこの場所が有馬温泉の発祥の地と言われています。
2002年12月4日、有馬温泉に待望の新しい外湯『金の湯』ができました。
有馬温泉・金の湯・有馬温泉に新しい外湯「金の湯」がオープンしました (ryuusenkaku.jp)
前身は1961(昭和36)年にできた有馬温泉会館です。
有馬温泉発祥の地といわれ、室町期には「一の湯・二の湯」があったと古文献に記されています。明治からは有馬本温泉として親しまれてきましたが、老朽化に伴い、今回装いを一新しました。
基本情報
最新情報、詳細は公式ページへ。
価格
- 大人(中学生以上)・・・650円
- 小学生・・340円
- 幼児・・・無料
※税込み価格
銀の湯と入り比べする場合は、セット券が850円でお得になります!
営業時間
8:00~22:00
今回ご紹介する3つの温泉の中で最も早く開館します。
定休日
第2火曜日・第4火曜日(祝日営業、翌日休)、1月1日
シャンプー・ボディソープの有無
リンスインシャンプーとボディソープが置かれていました。
おすすめポイント4つ
男湯が一の湯、女湯が二の湯で、これは固定されているようですね。
2つの温度で楽しめる金湯
入ってまず驚くのが、金のお湯。オレンジというか茶色というか、不思議な色をしています。
効能については、
〔適応症〕
有馬温泉を代表する日帰り温泉 | 金の湯 | 銀の湯 | 太閤の湯殿館 | 有馬の工房 | (arimaspa-kingin.jp)
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進
〔泉質別適応症〕
切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、月経障害
そして、この贅沢な湯を2種類の温度で楽しむことができます。ぬる湯は42℃(これでも十分な熱さ)で、あつ湯は44℃。
あつ湯に肩までつかると、まさに身体の芯まで温まります。小さい子供には熱すぎるかもしれないので、十分に注意しましょう。
白湯の浴槽があるので湯あたり防止にも
2種の金の湯ともう一つ、浴場の真ん中にあるのが白湯。通常のお湯につかることができます。
金の湯は湯あたりに注意が必要なので、長く楽しみたい場合は白湯で休憩をはさみましょう。
また、2022年12月22日の冬至には、この白湯が柚子湯になるようです!柚子の強い香りが邪気を払うい、冬至に柚子湯に入ると一年中風邪をひかないと言われています。期間限定の白湯はこちらのページで確認してくださいね。
無料で入れる足湯

金の湯を無料で楽しめる足湯が魅力的です。
思っていたより熱めのお湯で、24時間いつでも入ることができます。川のように常に流れているのも特徴的。
ゆっくり読書をするのもよし、会話を楽しむのもよし。ただし混雑時には長居しすぎないよう注意してくださいね。
3つの温泉の中で一番早く営業スタート
今回ご紹介する中では一番早い午前8時に営業がスタートします。
温泉は時間帯によってはかなり混雑するので、泊りでの旅行の際は朝イチを狙うのも手ですね。一番風呂に入っちゃいましょう。
少し早く起きてしまったなら、足湯でのんびり過ごして待つのも良いですね。
注意点【脱衣所が少し狭いので混雑時は注意】
さすが有馬の代表的な温泉。私が訪れたのは日曜の3時過ぎから4時で、入場するまでに少し並びました。脱衣所もなかなかの込み具合。他の温泉に比べ脱衣スペースが少し窮屈かもしれませんね。
きっと、この午後の時間帯は六甲山でハイキングをされていた方も訪れていたのではないかなと思います。混雑を避けたい方は朝を狙うと良いですね。
銀の湯

続いては銀の湯です。青いのれんが目印の温泉で、温泉街の食べ歩きルートから少し外れたところにあります。
最新情報、詳細は公式ページへ。
基本情報
価格
- 大人(中学生以上)・・・550円
- 小学生・・290円
- 幼児・・・無料
※税込み価格
料金は金の湯と比べ安くなっています。今回の宿泊先で「金の湯・銀の湯のどちらか1回無料券」をいただいたので、100円高い金の湯のほうで利用しました。
営業時間
9:00~21:00
金の湯より1時間遅くに開館、1時間早くに閉館となります。
定休日
第1・第3火曜日(祝日営業 翌日休)、 1月1日
火曜日は基本的に金の湯か銀の湯のどちらかは休みとなります。
シャンプー・ボディソープ等の有無
リンスインシャンプーとボディソープがあります。
おすすめポイント4つ
さらりとしていて透明な銀湯
金湯とはうって変わって、無色透明の銀の湯。本当にひとつの温泉地に2つの湯があることに驚かされますね。
銀の湯の効能は
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、※高血圧症、※動脈硬化症、痛風、慢性胆嚢炎、胆石症、慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、やけど
有馬温泉を代表する日帰り温泉 | 金の湯 | 銀の湯 | 太閤の湯殿館 | 有馬の工房 | (arimaspa-kingin.jp)
となっています。
浴槽は深めで、しっかり肩までつかることができます。
ジャグジー付きでゆったり楽しめる
浴槽の半分弱はジャグジーになっていて、そこからぼこぼこと泡が。しっかりと疲れをとることができる魅力的な浴槽となっていました。金の湯にはない特徴です。
六甲山ハイキング後には最高ですね・・・
サウナあり
こちらも、金の湯にはない設備。大きくはないですが、落ち着いた内装のサウナでした。
サウナマットは利用前、利用後に各自で水洗いするようになっていました。
ジャグジーあり、サウナありの銀の湯は長居したい人に向いていますね。
銀の湯らしい美しい内装
金の湯とはうって変わって、銀のお湯とマッチする岩風呂仕様になっていて、とても落ちついて楽しむことができました。金の湯とのギャップに驚かされます。
ぜひ入り比べしてみてください。
注意点【サウナはあるけど水風呂はなし】
惜しいのが、サウナ後の水風呂がないこと。もちろんシャワーはありますし、浴場出入口付近には打たせ湯があるので、十分に楽しむことはできるでしょう。
太閤の湯

「落ち着いてゆったりとした時間を過ごしたい」「金の湯も銀の湯も一度に楽しみたい」そんなときは「太閤の湯」がおすすめです。
お値段は少し高めですが、施設のクオリティ、温泉の種類、くつろげる館内着まで付いていて時間の許す限り存分に楽しめます。
ホテル「有馬きらり」が併設されていて、宿泊もできます。
基本情報
※最新情報、詳細は公式ページへ。
価格
平日か土日祝なのかで料金が変わります。また年末年始やゴールデンウイーク、お盆など、特定の日は大人の料金のみ高くなります。詳しくは公式ページで確認してください。
- 大人・・・平日 2,750円/土日祝 2,970円/特定日3,300円
- 小学生・・平日1,239円/土日祝1,430円/特定日1,430円
- 幼児・・・平日440円/土日祝550円/特定日550円
※税込み価格
※大人料金はフルタイムプランの価格を表示
営業時間
10:00〜22:00(最終入館は21:00)となっています。(2022年11月現在)
今回比較している3つの日帰り温泉の中では、営業はじめは一番遅いです。
シャンプー・ボディソープの有無
シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、シェーピングソープがありました。
化粧水や乳液も洗面台に備え付けられていました。
おすすめポイント5つ
太閤の湯の最大の特徴は、バラエティに富んだ温泉です。今回は時間の関係で大浴場しか行けませんでしたが、他にも岩盤浴や蒸し風呂に特化したエリアもあるので、たっぷり時間をかけて楽しみたいところです。
大浴場のおすすめポイントを5つご紹介します。
金の湯と銀の湯のブレンド
浴場にはいってすぐに広々とした大浴場が広がっています。2種類の温度で半身浴もできる銀湯にも注目ですが、太閤の湯の最大の特徴は「天下の湯」です!
天下の湯は金湯と銀湯をブレンドしており、湯あたりを心配することなく効能成分が高い金湯を長く楽しめるようになっています。温度は少し高めですが、浴槽周辺には椅子が置かれており、六甲山の冷気で涼みながら休憩もできます。
工夫がこらされたサウナ
流石の設備はサウナにも見られます。階段状の内装になっており、中央にはクリスタルが。
特に良いと思ったポイントは、それぞれ一人ずつに木のパーテーションでスペースが区切られているところ。パーソナルスペースが重視されていて静かにくつろぐことができました。
私が行ったときは温度は85,6度でした。私が最近サウナ慣れしてきたのもある気がしますが、入りやすかったように思います。
そして、重要なのがサウナ後の水風呂。六甲山麓から引かれた銀泉が用いられていて、キンッキンに冷えていて最高。浴槽も岩風呂になっていて、美しかったですね。しっかり整いました。
黄金の蒸し風呂はサウナが苦手な人にもおすすめ
サウナは熱すぎて苦手・・・そんな人でも楽しめるのが蒸し風呂です。
ここも金銀の両方を生かした設備で、金泉と銀泉の両方の蒸気を堪能できます。大浴場の真ん中にあるので、利用しやすいです。中には椅子が2つあり、一度に入れる人数は2人、1回5分となっていました。時間によってはなかなか空かないかもしれませんが、これは是非とも体験してください!
蒸し風呂は大浴場以外にも、30分までは追加料金なしで「太閤の湯殿」で楽しむことができます。こちらでは5種類もの蒸し風呂を利用することができるようです。
※岩盤浴や蒸し風呂の施設は最終受け付け時間に違いがあります。詳しくはこちら。
バラエティに富んだ露天風呂
大浴場から階段を上って二階へ行くと露天風呂という、変わった構造にちょっとテンションが上がりました。すっかり日が暮れた後の利用だったので、優しい光でライトアップされていました。
暗くて分かりづらかったのかもしれませんが、空が見えていて浴槽に屋根がかかっているような一般的な露天風呂ではなく、全体が屋根に覆われていて新鮮でした。
そして、何といっても温泉の種類が豊富!ひとり用のつぼ湯があってテンションが上がります。(ここでうたた寝するのが大好きです。)
また、濃密な金泉の湯は熱々で楽しむことができます。
館内着でゆったりとくつろげる
フロントで入館料を払うと、館内着が渡されます。基本的に館内はこれを着て回るようになっています。こういうタイプの温泉施設に初めて行ったのですが、特別な一日を味わえたので良いポイントだと思いました。
日帰り温泉であることを忘れてしまいそうです(笑)
注意点【時間に余裕がある時の訪問がおすすめ】
とにかく、超広く内容盛りだくさんの温泉施設。半日ぐらい居ないと十分に楽しみつくすことはできません。
もう少し時間に余裕がある時に訪問すればよかったな、と少しだけ後悔。
知って得!な温泉情報
宿泊先で利用券がもらえるかも【ホテル モルゲンロート】

今回の旅行で利用させていただいた銀の湯まで徒歩1分のホテルモルゲンロートさんでは、「金の湯・銀の湯ご利用券」が宿泊料金のみで付いてきました。有馬温泉を宿泊で楽しむ場合は、宿泊先でお得なチケットがないかチェックしてみましょう。
ちなみに今回の旅行でホテルモルゲンロートさんを選んだ理由は、ずばりおしゃれな外観。一緒に行った友達が、アメリカンなログハウスの雰囲気に惹かれたようなので、ここに決めました。
内装も清潔で、木の温かみが感じられる落ち着いた空間でした。二人宿泊用の部屋でもかなり広々としていたので、ご家族や、大切な友人とのんびり過ごすには最適だと感じました。有馬温泉での宿泊を検討している方は、ぜひ候補にいれてみてくださいね。
ホテルモルゲンロートの詳しい情報はこちらからご覧いただけます(Booking.com)
金の湯と銀の湯セット券でお得に入り比べ
金の湯と銀の湯では、それぞれの券売機でセット券が「2館券」として850円で販売されています。入り比べをしようと考えている方は忘れずにこちらを購入しましょう!!
350円もお得です!!
まとめ

今回は、有馬温泉の代表的な3つの日帰り温泉をご紹介しました。それぞれの温泉に特徴や魅力の違いがあって最高に楽しめましたし、日ごろの疲れが溜まった身体もしっかりと癒されました。
結論としては、半日以上ゆっくりできる&ちょっと贅沢したいときは「太閤の湯」、手軽に金泉と銀泉を入り比べたいときはセット券を購入して「金の湯」「銀の湯」の両方楽しむのがおすすめです!!
いつもひとりでふらふらと謎の移動を繰り返す旅しているのですが、今回は幼稚園時代からの大切な親友の二十歳祝いという意味が込められた旅でした。温泉でくつろいだ後は、のんびりと大切な人とたわいもない会話をして過ごす・・・一生の中に刻まれる旅でした。
有馬温泉は2種の湯が楽しめることが最大の魅力ですし、温泉以外にもコロッケや温泉饅頭、チーズケーキの食べ歩きやてっぽう水(有馬サイダー)、有馬切手文化博物館に雑貨探し・・・楽しみ方は無限大!
まだ行ったことがないなら、旅行プランの候補に入れてみては??
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント